バケッタレザー について

革のこと

イタリア・トスカーナ州ピサの近郊、サンタクローチェ地方に1000年以上も前から伝わる伝統的な鞣し方で作られた革をバケッタレザーと言います。大変手間のかかる製法で、一般的なベジタブルタンニング(タンニン鞣し)後に天然成分のみのオイル(牛脂、魚脂等)を加え、ゆっくりと時間をかけて乾燥させるこの地方独特の鞣し方で、長い場合は全工程に1年以上かけることもあります。元々しっとりとした手触りと風合いが一番の特徴ですが、天然オイルをゆっくりと革芯まで浸透させているので、使うほどにさらに滑らかに変化し、表面に味わい深い艶が生まれます。またオイルを浸透させることによって耐久性に優れるという特性もあります。「革のエイジングを楽しむ」という言葉は、このバケッタレザーのための言葉と言っても良いと思います。なおバケッタレザーは、この地方の21のタンナーが加盟する、トスカーナ植物タンニン鞣し革協会 (PELLE CONCIATA AL VEGETALE IN TOSCANA) のみがバケッタレザーの品質保証書を発行することが出来ます。