革は天然素材です。人間がひとりずつ違うように、動物の皮も一匹ずつ違った表情を持っています。そこにはその動物の生き様が現れているからです。例えば放牧中に虫に刺されたり、木々に身体を擦り付けたりすることにより、所々に傷やシミが残ることもあります。 また1枚の皮の中でもその部位により差異があり、表情や風合いは一定ではありません。
私たちが使用している主な革(ベジタブルタンニングレザー/ヌメ革)は、皮から革へ変わる鞣しの工程で過度なお化粧(表面加工)をしていないので、そのような傷やシミが残っている場合があります。また手作業による染色、着色ですので、製造ロットによって、また1枚の革の中でも裁断部位によって表情や色味に差異が生じる場合があります。
弊社では、あえてこれを天然皮革の証明、すなわちベジタブルタンニングレザーの特徴と考え、皆様にその自然の表情やエイジング(経年変化)を楽しんでいただきたいと考えています。ただ天然皮革ゆえにどうしても避けられないデメリットもございます。詳しくは、以下ををご一読いただき、ご理解いただいた上でご注文していただきますようお願いいたします。
シワ人間の皮膚と同じように、動物の皮にも元々のシワが存在します。首や腹回り等、姿勢によって皮膚が折り曲がる部位に特に多く見られます。そのシワを人工的に伸ばし隠している革もありますが、ベジタブルタンニングレザー(ヌメ革)はそのような表面処理をせず、あえて自然な表情を残しています。 |
血スジニンゲンの皮膚にも見られるように、血管が皮膚の下を通っていた為に出来た跡で、葉脈状のスジ文様です。これもまた天然皮革の証明だとご理解ください。 |
バラ傷、シミ放牧中に虫に刺されたり、木々に身体を擦り付けたりすることで、動物の皮膚には元々大小の傷やシミが付いています。特に酷い傷やシミでない限り、これもまた天然皮革の風合いと考えて製品に使用しています。 |
染めムラ染色・着色工程は毎回違った環境の中で手作業で行われます。また一枚一枚の皮によって、また一枚の皮の中でもその部位によって繊維密度や厚みに微妙な差異があります。染色・着色過程において、その差異が染めムラを生じる場合があります。厳密に言うと、二つと同じ染め具合の革はないと言っても過言ではありません。 |
変色・変化天然皮革ならではの風合いを大切にする為、色止め等の表面加工を極力抑えていますので、雨、汗などの水分、摩擦、接触などによって色落ち、色移りする場合があります。また太陽光や照明による変色、変化を避けることは出来ません。なお高温多湿な環境は特に苦手ですので保管される際も充分にご注意ください。 |
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